貿易実務検定対策講座:
「ワルソー条約」
へようこそ!
作成日 2018.05.24
管理人:木津隆夫
貿易実務検定対策講座: 「ワルソー条約」 メールマガジン 「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」(無料) 平成15年度 第28号 (平成15年12日30日発行) より転載 今回のテーマは、「ワルソー条約」です。 学生と先生の会話をお楽しみ下さい。 学生:12月26日の新聞で、 1994年の名古屋空港 中華航空機墜落事故の裁判で、 中華航空に 重大な過失があったことを認めて、 約50億2600万円の賠償が 命ぜられた、と報道されました。 更に、 賠償額は航空事故補償を定めた 「改正ワルソー条約」の制限が解除され、 最高で犠牲者1人に 1億7200万円が認められ、 中華航空が事故直後に示した 犠牲者1人一律1640万円を 大きく上回った、とありました。 人身事故は別にして、 航空運送による貨物の事故については 貿易に関係があるように思います。 貿易実務検定C級では見かけなかったし、 テキストにも載ってなかったのですが、 B級の問題を眺めていると、 「ワルソー条約」という言葉を見かけました。 先生:よく気が付きつきましたね。 国際航空運送における 運送人の責任は、 国際条約によることに なっているようです。 その国際条約が、 1929年ワルソーで開催された 国際航空私法学会で採択された 「国際航空運送についての 規則の統一に関する条約」で、 地名をとって「ワルソー条約」 と呼ばれています。 (ワルソーって地名は英語読みでしょうね。 ポーランドのワルシャワのことです。) 1955年にヘーグで この「ワルソー条約」を改正する 議定書がが成立しました。 一般には、地名をとって 「ヘーグ議定書」と呼ばれ、 「へーグ議定書」の当事国間においては、 「ワルソー条約」と「ヘーグ議定書」は 単一の文書とみなされ、 「1955年にヘーグで改正されたワルソー条約」 あるいは、簡単に 「改正ワルソー条約」と呼ばれています。 学生:とりあえず、 国際航空運送における事故には、 「ワルソー条約」、「改正ワルソー条約」 に基づいて航空運送人の責任が問われる ということですね。 先生:そうですね、 貨物の損害については、 運送人の賠償責任限度額が 1Kgについて20米ドル 又は17SDRという数字がありますが、 この条約によるものですね。 学生:高価な貨物(高額な貨物)については、 例外的に、それ以上の補償を 求めることはできないのですか? 例えば、 AWB(航空運送状)上の Declared Value for Carriage (運送のための貨物の申告価格) で貨物の価格が記載されている場合には、 その金額が補償されると理解していますが・・・ 先生:それもB級の内容ですね。 良く勉強してますね。 荷送人が、 貨物の価格を申告し、 従価料金(追加の割増料金) を支払った場合の貨物の損害については、 原則として、運送人は、 申告された価格を限度とする額を 支払うことになります。 学生:なるほど、分かりました。 有難うございました。 それでは、来年も宜しくお願いします。 参考:メールマガジン 「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」 (無料)の登録ページ 貿易実務検定講座に戻る スクールきづ(HP)(トップページ)に戻る
スクールきづ 講座情報
メールマガジン「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」(無料の登録ページ
平成31年度「通関士講座」〔体験ゼミ〕 受講生 募集中!
貿易実務検定C級講座 &
貿易実務検定B級講座 &
貿易実務検定【A級】講座(大阪)
英検1級(TOEIC900)対策講座 英検準1級(TOEIC800)レベル講座
メールマガジン「合格祈願 英検・TOEIC 受験のサプリメント」(無料)