貿易実務検定対策講座:
「商品のライフサイクル」
へようこそ!
作成日 2018.05.25
管理人:木津隆夫
貿易実務検定対策講座: 「商品のライフサイクル」 メールマガジン 「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」(無料) 平成16年 第15号 (平成16年8日14日発行) より転載 今回のテーマは、 「商品のライフサイクル」です。 学生と先生の会話をお楽しみ下さい。 学生:前回の 「リーダーとチャレンジャー」は 参考になりました。 就職活動をするとき、自分の性格を考えて 例えば、 私は積極的で攻撃型の人間なので、 絶えずリーダーに追いつき、 追い越そうと挑戦する チャレンジャー企業があってるかな、 って考えていました。 先生:なるほど、就活に応用しましたか。 学生:はい。 独立する時は、 ニッチャーだと決めています。 先生:なるほど。 ところで、今日のテーマは? 学生:商品のライフサイクルについて お願いします。 人間の生涯と同じように、 商品にも4つの段階を設定して 導入期、成長期、成熟期、衰退期と 4つに分けてマーケティング戦略 を考えていこうというアイデアは 面白いと思いました。 先生:そうですね。 面白いことを考える人がいるものですね。 それでは、 各段階と利益の関係について 考えてみましょうか? 導入期は、 商品が市場に導入されたばかりで 売上高が少なく、 導入費用が大幅にかかりますね。 ですから、 この時期の利益はほとんど 期待できないでしょうね。 成長期は、 商品が市場に認知され 急速に浸透する時期で、 売り上げも拡大します。 この時期はの利益は どうなると思いますか?? 学生:導入費用は回収されて、 売上げが拡大する訳ですから、 利益は増えると思います。 先生:そうですね。 成熟期は、 商品が市場に行きわたり、 売り上げが伸び悩む時期です。 利益もこの時期がピークでしょうね。 衰退期は、 商品の寿命も終わりに近づき、 売上高も急激に低下する時期です。 利益はどのようになると思いますか? 学生:売上げが急激に低下すれば、 利益は出なくなると思います。 先生:そうですね。 そのような傾向がある ということを前提に、 どのような戦略が立てられるか 検討しましょうか? まず、導入期ですが、 商品を市場に導入したばかりの時期ですが、 どのような活動をすればよいでしょうか。 学生:そうですね・・・ いくら良い商品でも、 それを知らないと買ってもらえないので、 積極的に販売促進活動を することだと思います。 先生:その通り。 では、価格の設定は、 どのようにすれば良いと思いますか? 学生:価格ですか? 難しいです。 多くの人に買ってもらうためには、 価格を低く設定した方が 良いと思います。 安ければ、多くの人が買ってくれる 可能性が高いからです。 しかし、導入期は、先程、 利益は期待できないとおっしゃたので、 価格は高めに設定して 少しでも初期投資分を回収 できるようにした方がよいのか迷います。 先生:そうですね。 価格戦略は難しいですね。 1つは、 低価格にして、急速に市場に アクセスする市場浸透戦略 をとることでしょうね。 つまり、商品を市場に浸透 (行きわたるように)するように 低価格にするという考え方ですね。 もう1つは、 市場浸透は積極的な販売促進活動で行い、 価格は高価格にして粗利益を 確保しようとする考え方ですね。 商品の特徴・位置付け(ポジショニング)、 流通経路、会社の方針、顧客層の特性 などで価格を決めるようです。 さて、成長期は、 商品が市場に認知され 急速に浸透する時期ですが、 この時期の戦略は? 学生:商品が自動的に急速に 市場浸透する訳がないので、 市場拡大させるための戦略が 必要なのはわかるのですが・・・ 先生:良く思いつきましたね。 それでは、 導入期で積極的に販促活動して、 それをそのまま 継続すればよいでしょうか? 学生:ん・・・・ 何かあるってことですよね。 市場拡大するためには、 商品に新しいモデルを追加するとか 商品を強化するという方法が 1つ考えられます。 次に、同じ商品でも、 販売ルートを増やすとか流通を強化すれば、 市場は更に拡大するはずですね。 先生:その通り! この時期、注意することは、 その商品が売れ出すと他社が 同じような商品を真似て 出してくることですね。 もし、 高価格戦略で導入期を出発すれば、 他社は少し安くして その市場に参入してきますよ。 どうしましょうか? 学生:また、価格戦略ですね。 他社の参入を阻止し、更に 購買を刺激するため価格を 下げることもこの時期には 重要な戦略になると思います。 先生:ちょっと誘導尋問みたいで したけれど、その通りです。 成熟期は、 商品が市場に行きわたり、 売り上げが伸び悩む時期ですね。 この時期の戦略は? 学生;売上げが伸び悩むということは 危機ですね。 しかも、利益をピークに 持っていかないといけないし、 この時期を長く維持して 儲けないといけないので、 そのような戦略を取るべきです。 先生:そのような戦略って? 学生:えーーーーと、 売上げが 伸び悩んでいるわけですから、 商品のデザインを変えたり、 機能を追加して商品価値を高めて 消費者の購買意欲を刺激したり、 プレゼントやキャンペーンなどを 積極的に展開して市場を刺激します。 先生:良く思いつきましたね。 商売に向いてますよ。 なかなか、商才があるね。 勉強なんかやめて、 早く仕事がしたいでしょう。 では、衰退期は? 学生:衰退期は、 商品の寿命も終わりに近づき、 売上高も急激に低下する時期ですから、 その戦略は、 可能であれば延命手段をとり、 廃棄時期を間違えずに 損失を出さないうちに 廃棄の決定をすることでしょうね。 先生:すばらしい。 日本で、衰退期でも 外国では成長期ということもありますから 輸出又は海外市場での 展開という手もありますよ。 学生:流石、先生。 有難うございました。 参考:メールマガジン 「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」 (無料)の登録ページ 貿易実務検定講座に戻る スクールきづ(HP)(トップページ)に戻る
スクールきづ 講座情報
メールマガジン「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」(無料の登録ページ
平成31年度「通関士講座」〔体験ゼミ〕 受講生 募集中!
貿易実務検定C級講座 &
貿易実務検定B級講座 &
貿易実務検定【A級】講座(大阪)
英検1級(TOEIC900)対策講座 英検準1級(TOEIC800)レベル講座
メールマガジン「合格祈願 英検・TOEIC 受験のサプリメント」(無料)