平成30年受験、通関士試験、実務科目セミナー 平成31年受験、通関士講座、体験ゼミ
12月受験、貿易実務検定(A級)講座 平成31年度「通関士講座」(2019年受験)
作成日 2018.6.29
管理人:木津隆夫
通関士受験、メルマガ講座:
「関税定率法:「輸入取引と国内取引」
合格祈願! 通関士受験のサプリメント 第7号(平成30年6月29日発行) より転載 2●通関士●● 学生と先生の会話をお楽しみください: 今回のテーマは、「輸入取引と国内取引」です。 学生と先生の会話をお楽しみ下さい。 学生:課税価格の計算問題で、質問があります。 先生:もう計算問題ですか? 随分学習が進んでいますね。 学生:いいえ。 課税価格決定のルールの 日本語が難しくて仕組みも複雑で 気分転換に計算問題を見ていて、 分からなかったので 質問させていただきます。 先生:私なんかも、学生時代から 国語が弱くて、読解力がないので その気持ち、わかりますよ。 そんなとき、計算問題で確認すると 具体的に数字で正誤が分かるので 課税価格決定のルールを確認するため 計算問題を解くのはいい方法ですね。 もっとも、計算問題は計算問題で 難しい問題がありますので 早い時期から深追いしない方が よいかもしれませんが・・・ 取り敢えず、ご質問は? 学生:分からなかった問題の要旨はですね: 1 冷凍水産物の契約価格は、 CIFで800円/Kg。 2 当該冷凍水産物が本邦到着後 保税地域に入れられている間に、 輸入者Aは、当該冷凍水産物の全量を 同業者Bに850円/Kgで販売した。 3 当該冷凍水産物についての 輸入申告はBが行う。 私は、Bが輸入申告を行うなら 購入した850円/Kgをベースに 計算すると思ったのですが、 答えをみると、 CIF800円をベースに 計算がされていました。 どうしてですか? 先生:いい質問ですね。 これは、通達からの出題ですね。 結論としては、 850円は国内取引価格で、 800円が輸入取引価格になります。 現実支払価格は、 輸入取引価格から成り立っていますからね。 学生:すいません。 まったく、ついていけません。 国内取引とか輸入取引とか、 良く分からないのですが・・・ 先生:そりゃそうですよね。 わかっていれば、 今日の質問は有り得ませんから。 現実支払価格を復習しましょう: 言ってみてください。 学生:えっ?いきなり言えと言われても・・ 教科書見ていいですか? 「輸入貨物に係る輸入取引がされたときに 買手(輸入者)より 売手(輸出者)に対し又は売手の為に、 当該輸入貨物につき、 現実に支払われた又は支払われるべき価格 (支払の総額)」 先生:そうなんです。 この最初の部分 「輸入貨物に係る輸入取引」 ってあるでしょう。 「輸入取引」ってあるでしょう。 学生:そうだ。 ありますね。 習ったことがありました。 輸入取引によらない輸入貨物は、 課税価格の決定の原則が使えない、 というふうに勉強しました。 先生:それは、どうして? 学生:輸入取引がないので 現実支払価格がないからです。 先生:スゴイ! じゃ、輸入取引によらない輸入貨物 を具体的上げて 学生:覚えてないので、テキスト見ます。 例えば、 イ 無償貨物 ロ 委託販売のために輸入される貨物 ハ 売手の代理人により輸入され、 その後売手の計算と危険負担によって 輸入国で販売される貨物 ニ 賃貸借契約に基づき輸入され る貨物 ホ 送り人の所有権が存続する貸与貨物 ヘ 同一の法人格を有する本支店間の 取引により輸入される貨物 ト 本邦で滅却するために、 輸出者が輸入者に滅却費用を 支払うことにより輸入される貨物 これって、覚えた方がいいですか? 先生:そうですね。 本当はカッコ書きとか注とかあって もっとしっかり勉強した方がいいように 思いますけど。 これは、通達に載っていますね。 「輸入取引」を通達でみると 本邦に拠点を有する者が買手として 貨物を本邦に到着させることを 目的として 売手との間で行った売買であって、 現実 に当該貨物が本邦に到着する こととなったものをいい、 通常、現実に貨物を輸入すること となる売買がこれに該当する。 学生:何を面倒くさいこと言うてんねん。 そんなん、あたりまえやんか? と思いながら聞いてます。 先生:という事は理解できてるんですね。 じゃ、続けます。 貨物が輸入されるまでに 当該貨物について 複数の取引が行われている場合には、 現実に当該貨物が 本邦に到着することとなった 売買が「輸入取引」となる。 その例として、 ここからが質問に関係会う部分ですよ。 甲と乙との間で 貨物を本邦に到着させることを 目的として締結された売買契約に基づいて 当該貨物が本邦に到着した場合であって、 当該貨物 が 本邦到着後又は保税地域に蔵置中に 転売されて輸入されるときは、 甲 と乙との間の売買が 「現実に当該貨物が 本邦に到着することとなった売 買」 であることから、 甲と乙との間の売買が輸入取引となる。 さあ、どうだ! 学生:なるほど。 だから、最初に 850円は国内取引価格 800円が輸入取引価格 と仰ったんですね。 でも、 この通達を知らないと解けないですね。 先生:そうかな・・・ 勘の良い人は解いてるけど。 学生:覚えられないから、勘でいこうかな。 先生:何のために説明したのか・・・ まあ、そのうちわかってくるでしょう。 頑張ってください。 メールマガジン 「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」(無料)
の登録ページ
通関士受験、メルマガ講義録に戻る スクールきづ(トップページ)に戻る
スクールきづ 講座情報
ブログ「合格祈願! 通関士・英検 受験のサプリメント」 貿易実務検定対策講座「メルマガ講義録」 ドリル
「英語表現をマスターしよう!」 「合格祈願! 英検・TOEIC 受験のサプリメント」
英語表現の練習ができるドリル(メールマガジン)
平成31年度「通関士講座」〔体験ゼミ〕募集中!
貿易実務検定C級講座 &
貿易実務検定B級講座
貿易実務検定【A級】講座(大阪)
英検1級(TOEIC900)講座 英検準1級(TOEIC800)講座
お疲れさまでした。
通関士・貿易実務検定関係の
メールマガジンの紹介:
お知らせ
通関士、貿易実務検定、英語学習法、就職と仕事など
のカテゴリーで書いています。
貿易実務検定の情報を発信し、貿易実務検定の受験者
をサポートします。
英語表現の練習ドリルをまとめたページで
学習者をサポートします。
の登録【無料】ができるページです。
以上です。最後までありがとうございました。