貿易実務検定対策講座:
「FOB と CIF」
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作成日 2018.05.24
管理人:木津隆夫
貿易実務検定対策講座: 「FOB と CIF」 メールマガジン 「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」(無料) 平成17年 第5号 (平成17年3日13日発行)より転載 今回のテーマは、「FOB と CIF」です。 学生と先生の会話をお楽しみ下さい。 学生:こんにちは。 宜しくお願いします。 先生:こんにちは。 貿易実務に興味があるそうですね。 学生:はい。 独学で少し勉強しました。 FOBとCIFの違いが 分からなくて質問に来ました。 先生:そうですか。 説明する前に、 費用負担とかリスク負担 という意味は分かりますか? 学生:実は、そこが問題なんです。 費用というのは、 イメージが描けますが、 リスク負担のイメージが 湧いてこないものですから・・ 先生:そうですね。 私もそうでした。 分かりにくい概念ですね。 それでは、 日本の輸出者が FOB OSAKA US$600 で契約した場合の 費用負担、リスク負担はどうなりますか? 学生:はい。 FOBは、本船渡し条件ですから、 約束した商品を 大阪港に停泊する外国貿易船(本船) に積み込むまでの費用を 輸出者が負担します。 つまり、 本船に積込むまでの費用は 輸出者が持つという条件で、 取引価格が600米ドルです。 そして、リスク負担ですが、 万が一、 本船に積込むまでに事故にあった場合、 輸出者が損をすることになります。 先生:その通りですよ。 分かってるじゃないですか。 それでは、 FOB NEW YORK $700 の場合は? 学生:これが分からないんです。 先生:あれ、さっきと同じように 考えればいいですよ。 学生:・・・・・ 先生:それじゃ、ヒントです。 アメリカの会社から日本の会社に 輸出すると考えてください。 学生:なるほど。 アメリカの輸出者が、 約束した商品を ニューヨーク港に停泊する本船 に積み込むまでの費用を負担します。 その価格が700米ドルです。 そして、リスク負担ですが、 ニューヨーク港の本船に 積込むまでに事故にあった場合、 アメリカの輸出者が 損をすることになります。 アメリカ側が輸出者と思わなかったので 理解できなかったようです。 先生:どうやら、そのようですね。 それでは、 CIF NEW YORK $700で契約した場合の 費用負担、リスク負担はどうなりますか? 学生:この場合は、日本の輸出者が、 FOBの費用に加えて、 ニューヨーク港までの 運賃・保険料も負担します。 この場合のリスク負担が 良く分からないのですが・・ 先生:そうですか。 CIFの危険負担はFOBと同じです。 ですから、 本船に積込むまでのリスクを負担します。 つまり、 本船に積込めばリスクは輸出者から 輸入者に移転します。 学生:リスク負担はFOBと同じですか。 費用負担の移転時期と リスク負担の移転時期が 違うこともあるということですね。 先生:そうなんです。 FOBの場合は、 費用とリスクの移転時期が同じですね。 しかし、 CIFの場合は、 費用負担の移転時期は輸入港であり、 リスクの移転時期は本船ですから、 費用とリスクの移転時期が違うので、 要注意ですね。 学生:良く分かりました。 有難うございました。 参考:メールマガジン 「合格祈願! 通関士受験のサプリメント」 (無料)の登録ページ 貿易実務検定講座に戻る スクールきづ(HP)(トップページ)に戻る
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